もうちょっとこの選手は練習したら、もっと上手くなるのに…
もっと本気になれたら大成するのに…
以前そう思うことがありました。
どうしたらもっとサッカーに熱中するかな…。
って。
それを追求して、実践するのが僕たちのお仕事なので。
で、じっくり観察していろいろ勉強して気付いたことがあります。
巷で言われる「夢中」「熱中」する姿勢、
「心の火を燃やす」原動力、
「やる気スイッチ」のポイント、
これらはすべて、彼らの自分自身に対するイメージから成り立つということ。
つまりセルフイメージ。
自分はやればできるということ
自分の能力に期待していること
自分がプレーすることにポジティブになれていること
自分のレベルを分かっていてさらにレベルアップしたいと望んでいること
それらのセルフイメージが育まれて、
「夢中」「熱中」の領域に入り
自主的なトレーニングが増していく。
そう考えています。
だれも、
自分はやってもうまくいかない
自分は練習したとしてもみんなより劣っている
自分の能力は低いし伸びにくい
自分はプレーするごとにネガティブになっていく
というイメージを持っていたならトレーニングに精が出るはずありません。
だからもし、選手が練習という「行動」や、
本気でプレーするという「行動」を起こす頻度が欠けているなら
選手のセルフイメージを転換することから僕は始めます。
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僕たちが日常を過ごしていても同じようなことが言えます。
僕は現在、個人事業として活動しています。
生生しい話、お金を貰うという「行動」が最初はできませんでした。
自分の持つコンテンツは社会に価値があると思ってスタートしたんです。
でも、人に価値を伝えて、費用の話しになった途端に
「いまはまだ実績も何もない自分がお金を貰っていいのだろうか…。」
って自己否定に陥ってしまってました。
だからお金を貰うという「行動」ができずに、
「まだ無料でさせて頂きます」って言ったり、
「費用はチームが負担にならない範囲で構いません」って言ったりしていたんです。(笑)
自己否定のセルフイメージでは、うまくいきません。
ですが、今では自分を否定することもなく、
あるがままの自分(と提供するもの)の価値を正しく捉えています。
実績にあるなしに関わらず、
僕がすることには社会(チームや選手)にとって価値あるものだと
イメージが変わったため、「行動」がしやすくなっています。
なぜセルフイメージが変わったのかは、
自分を正確に見つめることも要因としてありましたが、
自分の活動を承認してくれる人の影響も大きかったです。
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話を戻すと、選手が「行動」を起こすようになるには
セルフイメージを変える、もしくは築くことが重要です。
その変え方、築き方として、指導者ができるアプローチは無数に存在します。
ひとつは、承認。
僕も一人の社会人として、活動そのもの承認してもらえたことで
お金を頂くという「行動」ができるようなっています。
スポーツに置き換えても同様のはずです。
「行動」できるには、選手の存在やプレーそのものを承認してあげて、セルフイメージを転換していく。
自己否定をする選手なら自己肯定・自己受容になるように。
自己不信に陥っているなら、自己信頼を育めるように。
自己卑下に苦しんでいるなら、愛情を注いで良いところに目を向けてあげて、自己尊重が増えるように。
それが「行動」に変わるセルフイメージです。
目的はセルフイメージの転換。
方法は承認を例にあげましたが他にいくつもあるので、この機会に考えてみて下さい😊
今回はこの辺で。
では。
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