スポーツ選手のほとんどが
ライバルとの競争について、
どちらが勝っているかを考えます。
相手に比べて自分自身は欠けているものはないか、
欠けていたらどうやったらその差を埋めて、上位に立てるのか。
また、もし相手に勝れば、
次のライバルを見つけて同じように繰り返していきます。
競争の社会で過ごすアスリートにとって自然的な考えです。
ですが優秀なアスリートほど、この思考が薄いことに気が付きました。
例えばスケートの小平奈緒選手。
小平選手は、相手より0.1秒勝ろうと考えているのではなく、
自分の走りがいかに「究極の滑り」に近づいているのか考えて走ります。
比較対象は自分の理想とする「究極の走り」です。
体操の内村航平選手は
自分の演技に対して常に自分なりの「美しさ」について考えます。
比較対象は自分の理想とする「美しさ」です。
いつも対戦相手ばかりではなく、未来の理想の自分と比較する。
対戦相手と比較を「横型比較思考」
未来の理想の自分との比較を「縦型比較思考」と呼びます。
スポーツでは、この考え方の割合が重要になってきそうな気がします。
いつも誰かに勝ろうと考えている選手の何が欠点になるかと言うと
”コントロールできない他人と比べること”にあります。
コントロールできない他人と自分を比較すると、
自分がいかにがんばっていても他人もがんばれば差は変わらず
現状維持の感覚になってしまいます。
がんばるエネルギーは使っても感じ方現状維持なら
燃え尽きる原因になります。
一方、縦型比較思考をもっていると、
理想の自分に向けて足りない部分を補うように考えます。
そして、今の自分にさらに磨きをかけるべく
エネルギーを使って、自分を更新していきます。現状維持はありません。
どうでしょうか、
この二つの思考をもっておくとスポーツ選手は
良いパフォーマンスに直結するように僕は考えます。
なかなか縦型比較思考で自分の理想とする未来をイメージするのは
大変かもしれません。慣れてないからです。
繰り返し考えたり話あったりすることが
選手が思考パターンを身に付けることに繋がると思います。
バランスが大事になるよね
って話しでした!
では。
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