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「何を言われるか」よりも「誰に言われるか」

あなたはプロサッカー選手を目指している小学生です。

ポジションはフォワードを得意とします。

あなたにはAコーチとBコーチの2人の応援者がいます。

Aコーチはだらけています。身だしなみも口調も悪く、指導の基準も曖昧です。選手に好き嫌いがあり、嫌いな選手が良いプレーをしても褒めようとしません。ただ、過去に選手として全国大会で優勝したという実績を持ちます。

Bコーチは勤勉です。身だしなみは勿論良く、常に前向きな言葉を発します。指導の基準は明確で良い時は褒め、良くないときはきちんと指摘して次に活かすフォローをします。ただ、実績は全くありません。

あなたから会話する回数の多いコーチはBコーチです。

ある日、試合でのこと。中学の強豪チームからスカウトする人が来ました。

入団の内定がかかるこの試合。

Aコーチから、

「お前、兎に角シュートを打て。シュートをして目立つことが大切だ」と言われました。

少ししたあとに、
今度はBコーチから

「兎に角 献身的にボールを追いかけよう。前線から守備をして味方を助けることが大切だ」と言われました。

Aコーチ と Bコーチの言ったことは正反対のことでした。

唯一同じだったことは、入団を内定させるために大切なことを言ってくれたということです。

あなたならどちらのコーチの指示を信じようと思いますか?

僕なら迷いなくBコーチです。

もちろんシュートも打って活躍することを目指しますが、まずは献身的なプレーでチームを助けようと頑張ります。

理由はBコーチは心から僕のことを信頼・信用してくれていると思うからです。

自らコーチに話に行ける関係は指導者に信頼・信用を寄せる証です。

いくら実績のあった指導者とはいえ、関係性が悪いと大切な事を言われてもピンときません。

人は「何を言われるか」よりも「誰に言われるか」で響き方も伝わり方も異なります。

真面目にサッカーの練習をしていない友だちに「がんばろうぜ」と言われても嬉しくないです。

真剣に目標に向かって頑張っている友だちに「がんばろうぜ」と言われると頑張れます。

選手一人ひとりによって、どんな指導者を信頼・信用し、心を寄せるか多少の違いはありますが、

良い指導者には共通点が必ず存在します。

僕も「この人のいう事なら」と信頼・信用してもらえる指導者を目指し続けたいと思います。

また、そういった指導者や大人が増えて欲しいと思います。

「誰に言われるか」

という言う”人”の良し悪しになる基準はいくつかありますが、

今回でも何回が語彙としてでている

選手と指導者の『関係』が最も重要です。

選手が信頼・信用している。

指導者も選手を信頼・信用している。

さらには、正直に胸の内を伝えられるような安心・安全が確保された関係である。

そういった『関係』が最も指導現場では大切になるのではないでしょうか。

「何を言われるか」よりも「誰に言われるか」

影響ある人を目指して、『関係』を築き、自分を磨きましょう。

(※冒頭の事例は空想です(笑)。現実にあったわけではありません。)

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