「集中しろ!」
「ちゃんとやれ!」
「もっと頑張れ!」
選手はその場で「はい」と言いますが
指導者が想う真意までわかっていることは少ないです。
とりあえず一所懸命に頑張りますが、頭の中では
「どのくらいの集中…?」「ちゃんとって…?」「もっととは…?」
とモヤモヤしています。
「今より試合のことを考える時間を増やそう」
「基準に達するまでやろう」
「あと10%レベルを上げよう」
指導の言葉を【曖昧】から【具体的】に変えると
基準がわかり、選手もパフォーマンスアップになります。
とくに学年が低ければ低いほど具体性が重要です。
わかりやすい・伝わりやすい言葉を探求して、
曖昧さをとことん排除しましょう。
ちなみに、
具体的に伝える力には、語彙力が必要です。
それと細分化思考。
要は物事を分解できる力です。
語彙力を身に付ける方法は
・本を読む
‐様々なジャンルを読むといいです(小説、自己啓発、社会文学、ビジネス書、漫画、新聞…)。同じジャンルだとどうしても似たような言葉ばかりが並びます。小説の独特な表現と新聞やビジネス書のような堅い表現。どちらも知っておくことが大切です。
・人と話す
‐自分の頭の中にでてくる言葉が現在の語彙力です。話すことで「こういうことなんて言うんだっけ?」現象を繰り返し、語彙力を定着させます。また、人と話すことで、相手が自分とは違う語彙を使っていることに気が付きます。「(そういった表現方法もあるのか…。)」と感じたり、「その言葉なんて意味?」と訊ねたりすると語彙が増えていきます。
・映画やドラマ(動画)を観る
‐役者さんのセリフは台本によって精練されています。またシチュエーションによって言葉が使い分けられているので日常に取り入れやすいです。
・歌を聞く
‐アーティストの表現はとてもユニークです。最近だとYOASOBI。世代的にはRADWINPS。ちょっと昔ならコブクロやMr.Childrenとか。詩的な表現が語彙を豊富にしてくれます。
細分化思考を身に付ける方法は
・トレーニングする
‐一択です(笑)。物事を具体的に変換する思考パターンです。これは日常で意識したり訓練したりして身につきます。ただ細分化しやすい方法があるのでそれは今度お伝えします。
以上、最後は伝える言葉を具体的にする方法でした。
曖昧さを排除する1つのヒントにお役立て下さい
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