「考える力がついて欲しい。」
スポーツに関わる大人の方からよく聞く言葉です。
僕も同じように思っています。
しかし、「考えよう!」と促しても
こちらが思う考えられている状態に近づかない様子をよく見かけます。
何が原因なんだろう?
昔ずっと悩んでました。
以前、そもそも「考える」という言葉の意味を紐解く時間がありました。
辞書を引いてみると、
「知識や経験を基に問いに対する解を導くこと」とありました。
そこで分かったんです。
そもそも知識や経験がないことについて人は考えられない。
だからいきなり僕は
宇宙へロケットを飛ばす方法を考えられません。
日本一売れるラーメンをつくる方法も考えられません。
一般高校生を東京大学に入学するまでの育成も考えられません。
考えられるようになるまで、
何かで知識や経験を蓄積する必要があるんです。
だから子どもたちにスポーツを通して「考える力のある選手」を育てる為には
「知識と経験」をたくさん身に付けさせてあげることが大切になります。
どうやったら身に付くのか。
まずは「チャレンジ環境を整えること」だと思います。
野外炊飯を例にすると、
初めて火を起こすとき、大小の木をどのように重ねると
火が上手に大きくなっていくの考えます。
最初は大きな木に直接火をつけようと思ってもなかなかうまくいきません。
やっていく中で小さくて細い木には火が付きやすいことを知って、
じゃあ一番下に細くて小さい木を置こうと考え尽きます。
実際に経験してみないと気づかないことです。
火を扱うのは危ないからと言って、大人がやっていると
火の起こし方を考えられずに育ってしまいます。
ある指導者の方は、少年サッカーの合宿でBBQを開催するとき、
火おこしの様子を見守ると言っていました。
「最悪、火傷しても良いと思ってます。それが学びになるんです。」
ともおっしゃられました。さすがに大惨事を防ぐように配慮はして、
火傷をしようものならすかさず処置ができる体制は整えての考えです。
スポーツの現場でも子どもが「チャレンジできる」ように
環境を整え、大人が度量を広げることが
考える力を養うヒントになると思います。
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また教育学者の斉藤孝教授は考える力のことをこう定義しています。
「考える力=言葉の量(語彙の数)=優秀」
たくさん語彙を持っている人は、思考がクリアになりやすく、優秀だと言える
という事です。
ここからヒントをもらうと
選手の考える力を養うなら
選手の言葉の量を増やすことが重要だと分かります。
では、考える力を養うトレーニングには何があるでしょうか?
僕が思う代表例が、
①質問をする
②選手同士が会話できる内容を用意する
③プレーを解説してもらう
があります。
どれも選手が思考を回転させながら発言する機会をつくるためです。
選手自らが「話す」という行為は言葉の定着を早めます。
そしてそれらを繰り返すことで、選手自ら考える力を獲得していきます。
他にも「考える力」をつけるトレーニングは多く存在すると思います。
皆さんが実践するトレーニングは何ですか?
①②③も具体的な内容や方法は今回は割愛しますが
追求すると奥深いです。
またゆっくり解説します~
では!!
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