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ブログ「総戦力」について

このブログはチームや選手の力を輝かせる指導者の力になることを念頭して書いていきます。
コミュニケーションのこと。コーチングのこと。スポーツ現場で感じたこと。
時折プライベート的なことも含めて、徒然なるままに書いていこうと思います。

ブログテーマは「総戦力」。それなりの想いも込めています。

ブログを書き始める前に、テーマに込めた想いを載せておきます。

なぜ「総戦力」か。

僕が活動していく上で基盤になっているのがConceptです。
Conceptの一部分に「試合で発揮される力とは、不断の努力の賜物と選手を取り巻く影響力の総合体」という考えを書いています。
“不断の努力の賜物”には以下のことが挙がります。
・スキル・テクニック・フィジカル・メンタリティ・プラクティカル・チームワーク…。
これらは選手自らが練習などの積み重ねで手にしていく力です。

そして、試合において、それらを大きくも小さくもする力があります。
それが、“選手を取り巻く影響力”です。
この力は、“不断の努力の賜物”そのものが100という数値で置き換えたものであれば、
それが120にも80にもなりうる力です。

分かりやすい例で言うと、日本代表の試合でサポーターが選手へ送る大声援。
あれはものすごい影響力で、選手の力の発揮を後押しする要因になっています。
ですが、大声援の中にあるバッシングやプレッシャーはもしかすると選手の力を落としているかもしれません。

もう一つ例を挙げると、試合前の指導者の関わり方があります。
緊張が度を超える選手に対しては緊張をほぐすように関わると良いですし、
相手にリスペクトを欠く状態であれば気を引き締めるように声掛けすると本来の力を余すことなく発揮できるでしょう。

要するに、選手が発揮する力は不断の努力だけに限らずに、
僕たち指導者やサポーターを含めた選手に関わる全ての人が与える影響が選手の力の発揮に起因します。

では、チームや選手の総戦力をどのように底上げするのか。
その手段や方法を追求していくことがこのブログの最大のテーマです。

こんな経験があります。

僕も13年間はプレーヤーでした。
様々な影響を受けて、試合で力を発揮していました。
特に大きかった影響は指導者からの言葉です。

サッカーは小学3年から始めました。
苦手だった左足をなんとか中学の頃に蹴れるようになった時、コーチからチームメイトの前で褒められました。
「たくさん失敗したけど直弥が誰よりも蹴れるようになった」。
努力を認められた瞬間でした。その時から両足が蹴れることが自分の武器だと自覚でき、試合では思い切ったプレーで活躍できる場面が広がりました。

高校のインターハイ予選、ライバル校との対戦のとき、チームは劣勢でした。
2年で出場していた僕は、個人的に調子は良かったです。
ハーフタイムにはアシスタントコーチから「お前がチームメイトを助けてあげろ。」と送り出されました。
信頼されたように感じ、前半以上に力が漲りました。
その後半は2年生ながらにリーダーシップを発揮することができました。

高校は寮生活でした。中学のコーチから一回だけ手紙が届いた時があります。
その時は思うような力がなかなか発揮できない時期でした。
手紙には、人参畑にいるウォレスとグルミットが、どっちの人参を抜こうか考えているイラスト付きでした。
人参は2つあって、一つは見えている葉っぱは大きいけれど、土の中の実は小さな人参。もう一つは見えている葉っぱは小さいけれど、土の中の実は大きい人参です。
その手紙に添えてあった言葉は一言だけ。
「直弥はどっちだ?」。
その問いによって、自分には眠っている力があると示唆されたように捉え、
その時期を踏ん張って乗り越えることができました。

それぞれの場面で貰った言葉が、試合での力の発揮に起因する影響となりました。
だから選手の力は努力の賜物だけに限らずに指導者の言葉も力になると感じています。

総戦力

このブログ「総戦力」が日頃のスポーツ指導のヒントになり、
チームや選手の力の発揮を支えることができたら幸いです。

スポーツのコミュニケーション専門家として、多くの情報を届けようと思います。

チームや選手を取り巻く全ての影響が戦力になるように。
このブログも戦力になるように。

よろしくお願いします。

日本スポーツコーチング協会
スポーツコミュニケーションアドバイザー&コーチ
田原直弥

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