僕はスポーツをする、またはスポーツに関わる共通目的の一つに
「スポーツでも活躍し、学校でも社会でも活躍する人になる」
があると強く捉えています。
なぜなら、スポーツでめちゃくちゃ上手で全国的で有名だった選手が
今で普通の人と変わらないレベルで生活していたり、
もっと言えばアルバイトなど日雇いでその日暮らしをしている
元アスリートもいたりするからです。
現に、欧米サッカーやNBAで引退した選手の60%が
5年以内に自己破産をしているのがスポーツ界の現状です。
だからスポーツに限らず、学校でも社会でも活躍できる人材を
スポーツを通して育むことが重要であると考えますが、
日本の育成観には<心・技・体>の獲得がスポーツの基本になっていました。
僕はこの<心・技・体>は素晴らしい育成観だと思っていて、
僕もその育成観のもと育ってきた自負があります。
でもある時、気になって心技体の由来を調べたのですが、どうやら戦時中につくられた言葉のようです。
発祥は日本柔道から。
「精力善用」「自他共栄」の精神のもと日々鍛錬を積む柔道ですが、
この精神を海外の人に説明する時英語訳することが難しかったため
<心・技・体>と言葉をつくって伝えたと言われています。
それから戦時中の軍人の育成や部活動におけるスローガンに<心・技・体>が使われるようになったとか。
ある人の話しによると、
<心・技・体>は軍人の育成にピッタリだったそう。
なぜなら、戦場で最後まで闘う心、相手を仕留める技、どんな状況でも立ち上がる体力は
昔の軍人さんにとって理想中の理想だったからです。
戦争中の戦略・戦術を考えるのは司令官だけで良かったんです。
その通りに任務を遂行するために軍人さんには<心・技・体>が必要だったと言われています。
話を現代に戻します。
僕は<心・技・体>の育成観は素晴らしいと思っています。
しかし、これからの社会その育成観だけでは、言われたことは忠実に遂行できるけど、
軍隊の司令官さんのように、考える力をもった人材は世に多く輩出されないとも思っています。
だから、これからの育成観は<心・技・体>+<知>です。
知はすなわち「考える力」「知性」「インテリジェンス」です。
スポーツを通して、スポーツで活躍するための競技力が身に付き、
さらに心も磨かれ、健康な体力を備え、さらには自ら考え判断して行動できる力がある人材は
どこでにいっても活躍できると思っています。
その為のスポーツ現場が世にたくさん増えて欲しいなと思っています。
僕もまずは自チームから頑張ります^^
では
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