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選手の心をグンッと伸ばす「陽口(ひなたぐち)」

陽口(ひなたぐち)
聞きなれない言葉かと思います。

反対言葉は陰口(かげぐち)です。

陽口(ひなたぐち)は選手に限らず全ての人の
心のエネルギーを満たす効果があります!

陰口(かげぐち)は
本人のいない所でその人の嫌味や悪口を言うことですが

陽口(ひなたぐち)の意味は
本人のいない所でその人を褒めることです。

僕は小学6年生の時
近隣の中学クラブチームのセレクションを
チームメイトの友だちと一緒に受けに行きました。

セレクションは競い合いですが
初めましての選手たちとも仲良くなることがあります。

一緒にいった友だちは、他チームの選手と友だちになり
セレクションについて「誰が上手いか」「誰が受かりそうか」
話していました。笑

セレクションが終わって解散するころその友だちが
「一緒に話して奴がさ、直弥がうまいねって言ってたよ」
ってぼそっと言うわけです。

表には出しませんでしたが
「そうなんだ」と言って
心ではすっごく嬉しかったのを覚えています。

僕からするとその選手がセレクションを受けた選手の中で
一番うまかったので!!

(お互いセレクションに合格し、後のチームメイトになりました笑)


僕が大学生の頃、出身チームに戻って
少年サッカーの指導を始めました。

そこのスタッフには僕がサッカーを始めたての頃に
サッカーを教えてくれたコーチがまだ残っていて、
12年越しに今度は互いに指導者として一緒に活動する
ことできました。

気さくで年下に優しく、厳しく言う基準ももっていて
誰にでも対等に接してくれた尊敬するコーチです。

一緒に活動して2年が過ぎ、新卒で小学校教員に
なったためサッカー指導を一時期離れましたが
結局土日はサッカー指導に携わるように決めました。

戻ったころ同僚の少し年上のコーチから
「あの(尊敬する)コーチが直弥の指導はこのチームの中で一番良かったって言っててさ、戻ってきてくれて嬉しいよ。勉強させて!」

って言うんです。
恥ずかしながら、今では
こうした陽口(ひなたぐち)が僕の軸になっています。

陽口(ひなたぐち)をもらうと
その人のことを信頼します
自分が居なくても自分のことを褒めてくれる人だと
わかるから
です。

自分のことを「上手い」と言ってくれた
セレクションの選手も、
自分の指導が「一番良い」と言ってくれた
尊敬するコーチにも、

自分はとても強く信頼感を寄せました。

このところオンライン面談を自チームでおこなっています。
面談で中学1年生の選手に
「監督がAチームで使いたいって言ってたよ」
って陽口(ひなたぐち)を教えてあげました。

するとその選手の表情が一気に晴れて…(笑)
嬉しかったんでしょうね。

また、関西大学男子ハンドボール部の銘苅監督は
以前の(株)Aruga主催のコーチングラボで
「陽口(ひなたぐち)をめちゃくちゃ使います。試合に出ている選手に直接ナイスって言うより、ベンチにいる選手たちにあの選手良くなったよなって言った方が成長率が高い!」
ってことを言っていた気がします。

僕も指導現場で、直接選手に褒めるより
本人のいない所で他の選手に良いところを話すようにしています。
これが凄くて、
選手が喜ぶだけでなく、チームの雰囲気も良くなります。

ちなみに、この陽口(ひなたぐち)、
好きな人や気になる人から言われると効果的です(笑)

すっごく昔、
小学6年生だった頃

担任の先生から
「〇〇ちゃんがお前のこと好きだって言ってたよ」
そう言ってもらったことがありました。

今思うと先生が言ってよかったのか?
って思うのですが…

でもその時、直接告白される以上に
余計に気になったり、ざわついたりしたことを覚えています(笑)
僕も気になってた子だったので
本当に嬉しかったんです笑

心理学ではこの陽口(ひなたぐち)
ウィンザー効果と呼ぶそうです。

スポーツの指導現場でもたくさん使いたい
コミュニケーションですね。!

皆さんが最近体験した陽口(ひなたぐち)はなんですか?
これから言いたい陽口(ひなたぐち)はなんですか?

2月勉強会はこちら

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