言い過ぎは禁物です。
・プレーごとに毎回アドバイスしている。
・プレーの半分はアドバイスしている。
・見守ることが多い。アドバイスは全体の3割くらい。
皆さんはどうですか?
1995年のアメリカでの「運動学習」についての研究で
3割ほどのアドバイスが一番選手の力を伸ばすことが分かりました。
研究内容をざっくりお伝えすると、
5㍍先にボールを投げます。丸い的があって、中央の赤枠が10点です。的の外は0点。投げる人は目隠しをされた状態で10球投げます。3グループに分かれていて、①は毎回(100%)アドバイスをもらいます。(※アドバイスとは、目隠しをした状態で投げるので当事者は的のどこにボールが当たったかわからないため、「今は右に50㎝くらい。」「今のは下にいき過ぎだよ。」など行動と結果を知らせる行為です。)②は半分(50%)アドバイスをもらいます。③は3分の1(33%)アドバイスをもらいます。2日経った時に同じ行動をどのグループにもアドバイス無しで行いました。すると③のグループが一番いい結果を出しました。
恐らくアドバイスを100%している方が
その瞬間のパフォーマンスはよくなるのかもしれません。
でもそれは一時的なものです。
「運動学習」とは繰り返される行動によって新しい技能を身に付けることを言います。
よって時間が経過したときに「運動学習」が有効に行われたかが分かります。
数日後、選手が一番伸びたのはアドバイス3割グループでしたね。
僕たちは普段ついつい言い過ぎてしまうことがあります。
なぜ100%のアドバイスが有効ではないか考えると、
恐らく「自分で学びにいっていない」ことがある気がします。
勝手に答えがでてくる感じですね。
ゲームやっててクリアするまでに全部答えが出ちゃってる状態です。
それだと成長しないのも当然です。
言わな過ぎくらいがいいかもしれないですね。
行動に伴うアドバイスは3割くらいがいいよって話でした。
では!
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