何かを繰り返し行動することで新しい能力を身に付けることを
「学習」
と言います。
選手も受験生も
この学習が効率良くなれば、能力や知識の習得スピードは早まります。
本題は、
”どのように繰り返し行うと学習効果が高くなるのか”
という事です。
これは人によって違います。
人は五感によって情報をキャッチします。
そして情報を処理して理解して定着(つまり学習)します。
五感は視覚・聴覚・触覚・味覚・嗅覚
とありますが、
学習するまでどの感覚を使うと効果が高いのか
を表したのが学習優位感覚です。
優位というのは、どの感覚が使われやすいのかという事です。
学習優位感覚は分けると4つからなります。
❶視覚系(Visual)
❷聴覚系(Auditory)
❸身体感覚系(Kinesthetic)
❹言語感覚系(Auditory Digital)
特徴と効果的な学習方法に分けてそれぞれ説明します。
❶視覚系
キーワードは「みる」です。
<特徴>
会話してると話が噛み合ってないときに
「話が見えない」って言います。
見た目や見た感じを重視しています。
<効果的な学習方法>
動画でプレーを確認する。
指導者のお手本を観る。
図や絵を活用する。
文章やテキストがあれば色分けする。
❷聴覚系(Auditory)
キーワードは「きく」です。
<特徴>
集中するときは騒音がない方が良いです。
人の声のトーン・ボリュームに敏感です。
エピソードは会話を覚えています。
例えば、「あの人は、この時に、〇〇を言ってた」などです。
<効果的な学習方法>
講義を録音する
音読する
ディスカッションをする
❸身体感覚系(Kinesthetic)
キーワードは「経験・試す」です。
<特徴>
感触や感じを大事にします。
洋服は見た目より着心地です。
筋肉と会話できます。自分のどこに違和感があるのか瞬時に理解できます。
長い説明を嫌がります。
<効果的な学習方法>
まずやってみる。そして振り返る。
勉強だと書く。
話しながら身振り手振りを加えることも良い。
読書やテキストを読むときは
つづりを指でなぞって読む。
❹言語感覚系(Auditory Digital)
キーワードは「書く・話す」
<特徴>
リストを好みます。
論理性を重視した会話をします。
意味が通じるかどうかこだわります。
<効果的な学習方法>
学んだことを誰かと話し合う。
マインドマップで思考を関連付けする。
説明を聞き、書く。
誰かに説明する。
.
.
簡単ではありますが、優位感覚によっての違いでした。
僕たち指導者は、
どうしても自分の優位感覚で指導しがちです。
僕なら、身体感覚系なので、
「まずやってみよう!」からスタートします。
指導も自分がプレーして「こういうことだよ」
って言いがちです。
でもこれだと、視覚系の選手と身体感覚系の選手しか
有効な学習ができないんです。
もしかしたらチームの中で、うまく習得しないんだよな…
って選手がいたら、学習のスタイルを変えるといいかもしれません。
視覚系の選手には、指導者のお手本を見せたり、実際の試合映像を見せたりすると良いです。
聴覚系の選手には、順序立てた解説をゆっくりしてあげると良いです。
触覚系の選手には、デモストレーション役になってもらうと良いです。
言語感覚系の選手には、日誌とか練習noteとか書かせると良いです。また、試合の分析をさせて解説役になってもらうと良いです。
指導も選手の個性に応じて随時変更していく必要があります。
学校の授業だと、全部の感覚に合わせて進行できるとうまくいくのですが、
準備にめちゃくちゃ苦労します(笑)
ただ、うまく伝わっていないとか、
学習効果があがらないなんて感じたときは、
そういえば違う方法があるんだっけ
と引き出しにあれば悩まずに指導を変更することができると思います。
簡単ではありますが、
詳細は「個性を活かす」と題した
研修にてお伝えしています~。
日時は未定です(笑)
では!
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