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指導者はプロデューサーでもある

プロデューサーというお仕事。
企画を立ち上げ、予算を集め、配役やスタッフの決定に関与する
総責任者の役割を担います。

企画成功プロデュース力が問われるお仕事ですが
これスポーツでも同様だと考えます。

スポーツ現場の活動目的のひとつに
「成長」「学習」といったキーワードがあります。

例えば試合を通して、
勝った負けたに関係なく

「どれだけ成長したか」「どれだけ学習できたか」

がスポーツを経験する価値になります。
そこで指導者の考えることは、

どんな「経験」を用意すると、選手は「成長」「学習」するのか

という事です。
試合をただ組めばいいという話しではありません。
最適かつ最大限の「成長」をするには
いつどんな相手と試合ができるといいのか
考え抜いて用意する必要があります。

ずっと同じレベルの相手と試合をしてきたなら
選手はもっと上の相手と力比べをしたいと思っているだろうし
試合を用意してあげることで練習の熱量も高まっていきます。

逆に、新しい戦術・戦略を取り入れて、まずは
同じレベル相手にどこまでできるか確認する
といった機会も必要でしょう。

そうしたチームや選手に状態に合わせて
どうしたら最適かつ最大限の「成長」「学習」になるのか
企画・実行してあげる。

これがプロデュース力です。

オレンジの悪魔と呼ばれる京都橘マーチングバンド部
田中先生も同じことを言っています。

顧問はその環境を整えるプロデューサーに専念する。
最高な環境が「自分の頭で考えて動く」自律性を育み、若者がその後の豊かな人生を送る土台を作る。

※田中宏幸先生著書『オレンジの悪魔は教えずに育てる』

試合や大会に限らず、プロデュースするものは他にもあると私は考えています。

選手を”競技者”として”人”として「成長」「学習」を最適・最大にするならイベントを企画することも良しです。

例えば、チームスポーツなら全員で登山したり、川下りしたりしてチーム力向上に繋げてもいいかもしれません。また、栄養士さんを招いて身体づくりと競技能力をフル発揮する食事について学ぶ勉強会があっていいと思います。

プロスポーツチームが近くにあるならプロ選手を練習に呼んで交流を図り、試合観戦に全員で行ってもいいかもしれませんね。

そういたプロデュース力が今後益々スポーツ指導者に求められるように感じています。

私も自チーム活動の一環で、スプリント専門の講師を招いて「スプリントトレーニング」を企画実行しました。

この講師の方は多数のJリーガーをサポートされている方で、欧米での活動経験がある方。

ただ正しい走りを体験するのではなく、競技の世界観まで広げてくださる貴重な経験になりました。

こうした一つ一つのプロデュースが選手の「成長」「学習」を最適・最大にすると感じています。

皆さんが次にしたいプロデュースは何ですか??

では!

2月勉強会の予定はコチラです。

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言葉を磨くスポーツコーチングの専門家

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