Activity report

スポーツチーム研修

鹿児島実業サッカー部で研修を行いました。

2月27日・28日にコーチング研修を行いました。
前回(12月12日)には新チームスタートに際した、ゴールセッティングと短期的な目標設定をしていたのでその続き。(※ コチラの活動詳細はnoteに記載しています。)

今回の内容は、
● 前回から今日までの振り返りと次の具体的な行動の発見
をテーマに進行しました。

話合う流れをセットアップで確認しました。

チーム研修をする時は、個人個人が意見を持って全体へ共有できるように設計しています。鹿実サッカー部は1・2年生で約80名の選手(+今回は中学生約10名も参加だったので計約90名の選手)が参加します。大所帯となるとどうしてもトップチームや高学年の選手が発言権をもって先行しがちです。ですがそれだと全体において有効ではない場合がある(例えば低学年の選手が”我関せず”になったり、チーム全体の話のはずが気が付くとAチームに限った話になったりがある)ので、意見やアイディアの話し合いは〈①ペアワーク→②グループ→③全体〉で行っています。

ペアワークでは質問集を用いて行っています。理由は、何かを考え、意見を持ち、全体へ共有するまでの一連の流れは”問い”というきっかけから始まるからです。日常生活では聞かれることのない質問を互いに投げかけ答え合うことで個人の思考を刺激して全体の意見交換を活発にしています。

・この2か月で挑戦したことは何か?
・前はできなかったのにできるようになったことは何か?
・今のあなたは成功しているあなたからみてどう見えるか?
・ゴールに向かって再スタートするのに気がかりなことは何か?

このような質問を30問ほど。答えるのにとても大変で、質問によってはたまに「パス」なんて選手もいますが、質問による自分の内面に気付く機会は必要なことです。特に最終的にチーム全体で進行するので、想いや考えを言葉に変えないと有効な話し合いに繋がりません。「めちゃくちゃ考えます。」と感想が上がりますが、日常で考える質が上がると選手の主体性も発信力も高まるので良い訓練だと捉えてくれたらと思っています。

ペアワーク中の写真

 

今回は2日間時間を頂いていたので1日目のメインは振り返り。2日目のメインは具体的な行動計画という構成で。
振り返りでは、チームや個人としてこの期間にどんな成果を手にしたのか、どんなことに気付いたか、どんな学びを得たのかを主に確認します。この期間はTRを積んできたので停滞ということはありません。大なり小なり必ず成長があります。なのでそこに目を向けて、どうしたから成長を遂げることができたのか、何を工夫すると更なる成長ができるのか自覚できると今後の成長スピードも加速します。今回は多くの選手がチームに対しても個人に対しても成長したところを気付いていたところがナイスでした!

行動計画では、監督と4月下旬(2か月後)の到達基準の擦り合わせから行いました。

選手権全国優勝校が100だとしたときの目標到達基準

この数値に向かって、ポジション毎ではどんな課題があり、優先順位を付けるとこの2週間は何からスタートすると良いか選手で共有しました。研修からちょうど2週間後には県内のライバル校とのTRMも控えていたため考えやすい期間だったのかな?各ポジションでTR中の内容も然り、私生活のところまでも念頭に考えていたのでグッドでした。

 

気付くと今回で6回の研修を積んでいた鹿実サッカー部。毎回ペアワークからの全体共有の構成をとっていたため、選手それぞれが自分の思考に気がつき、考えをアウトプットすることに慣れてきたように感じています。その繰り返しがコミュニケーションスキルを育み、成長スピードを加速させ、チームの結束もより強くさせます。また行ったときにチームがどうなっているか。楽しみです!

~最後に選手へ~
こっからこっから。
学びと成長と少しの余裕を楽しんで!!!

言葉を磨くスポーツコーチングの専門家

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