Activity report

個人として

9月18日「スポーツコミュニケーションBasic1研修」を開催しました

9月18日(土)天文館ビジョンホールにて「スポーツコミュニケーションBasic1研修」を開催しました。
ご参加いただいた方はソフトボール・バレーボール・トランポリンの指導者さん3名。
日常では話さない他競技の指導者さん同士で話が盛り上がり、最後は和やかな空気を残して研修を終えられました👏

コミュニケーションに不具合が起こると?

研修でお伝えしている内容を少し、本日話題になったことも踏まえて共有します。

「Q.コミュニケ―ションに不具合があるとチームにどんな問題が起こりますか?」
研修の序盤はこの問いを考えることから始まります。
選手間では?選手と指導者間では?指導者間・指導者と保護者間では?
様々な視点からおこりえる問題を推察していくとこんな事が上がってきました。

・指導者の基準が分からないまま
・指導者が偉いと勘違いする
・メリハリがつかなくなる
・萎縮する
・隠し事が増える
・怪我が増える
・いじめが増える etc…

実は僕たち人間がコミュニケ―ションを使い始めたのは7万年前。
7万年もの間コミュニケーションという術を使ってきていて、本能的に重要なことだと認識しているんです。
そしてコミュニケーションに不具合が起こると上記のように様々な問題が生じます。
因みに産業革命時代にあったフリードリヒの人体実験によると、
「孤児を教会で預かり、一切のコミュニケーションをとらない(アイコンタクト、ボディタッチ、微笑み、声掛け全て禁止)で食事だけ与え続けた結果、孤児の全員が亡くなった」そうです。
科学的に言うと、コミュニケーションによって分泌される体内ホルモンのオキストシンが分泌されなくなって異常をきたすそうです。

全ての組織、スポーツチームの問題を紐解くと根本はコミュニケーションの不具合に辿り着きます。
研修では、ではそもそもどんなコミュニケーションがスポーツ現場で有効かという話を続けてしています。

人が相手に真実を届ける割合

コミュニケーションは「会話」や「対話」といった言葉のやりとりだけではありません。
ノンバーバルコミュニケーションといって、言葉を使わないやりとりも存在します。

「メラビアンの法則」と言われる人が相手に真実を届ける割合を示した有名な法則があります。
A:表情・態度・姿勢
B:声のトーン・ボリューム
C:言葉・文章
どれが相手に真実を多く届けるでしょうか?
A>B>Cです。
順番に、55%>38%>7%になります。

なぜ、試合中ミスプレーをしたときに、選手はベンチを観ると思いますか?
監督の表情・態度・姿勢から「怒ってないか、不機嫌になってないか」感じ取ろうとするからです。
それによって、特に子どもたちはパフォーマンスを落としてしまうことが多くあります。
だから扱う言葉だけに限らず、監督さんの姿勢や態度や表情も気にかけておくと有効です。

腕組み、足組み、しかめっ面は選手のパフォーマンスを低下させます。
指導者さんの普段の「在り方」について参加者の皆さんと今回も深めることができました!

研修を通して

こうして様々な観点からスポーツ現場のコミュニケ―ションを深堀りしていくと、初めましての指導者さん同士でも通じるところが多々あり、「それそれ!」「うちのチームでも!」と話題が尽きません。
研修は3時間ですが、参加者皆様から「あっという間」という声と「楽しかった」という声を頂きます^^
そうして満足気にご帰宅いただくと「今日もがんばってよかった!」としみじみ感じています(笑)
多くの指導者さんにスポーツコミュニケーションが届き、現場のプレー環境が前向きに楽しく最適になっていきますように!!!

次回は11月13日を予定してます^^

では。

言葉を磨くスポーツコーチングの専門家

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