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人は変えられない

人の想いや考えを変えようとすることはできません。

お店の店員さんに鉄砲を突き付けて、

無理やりお金を出させることはできますが、

「善意でお金を差し上げよう」と本心で思わせることはできません。

馬にどうしても水を飲んで欲しいと思い、

飼育員さんが力づくで引っ張り顔を水辺に近づけることはできますが

馬が水を飲もうと思わない限り飲ますことはできません。

同じように、人の想いや考えを変えることはできません。

変えようとすることが間違っています。

相手の心をコントールすることはできません。

だからチームスポーツで誰かの何かを変えたいと思っても

本人が変えようと思わない限りは変わりません。

よく「もっとやれよ」「考えろよ」「足動かせよ」と

行動を強制する言い方を耳にします。

これは店員に鉄砲を突き付けている強盗犯に似ています。

一時的に行動するかもしれませんが、本心が変わるはずがありません。

だから考えること足を動かすことが定着しません。

「考えや価値観を変えなさい。」

と”強制”されてコロッと変わった人を知ってますか。

僕の人生上、今まで出会ったことがありません。

しかし、

人を強制的に変えることはできませんが、

人が変わろうとすることを手伝うことはできます。

ひとつは、変わるきっかけを用意することです。

テレビ番組のプロデューサーのように、舞台を用意してあげます。

タレントに応じて変わりたいと思うポイントは違うので、

個々に合わせたプロディースが必要です。

もうひとつは、内発的動機を刺激することです。

内に秘めている思いを刺激するには「問い」を投げることが有効です。

「問い」によって人は考え始めます。

自らが考えた結果、変わる変わらないの動機が生まれていきます。

そして、変化を見逃さないことです。

常に観察して、考えや行動が少しでも変わったことがあれば

すかさずに誉めてあげることです。

いい事は「いい」と伝えてあげます。

それが行動の強化につながります。より変化しようという動機につながります。

人を変えることはできませんが、自らが変わろうとすることはできます。

そして、変わろうとするお手伝いをすることはできます。

「何ができて、何ができないのか」

理解するだけで人の変化に関わる頻度が増えていきます。

僕たち大人は子どもの最適な成長を促すファシリテーターにすぎません。

そう在る大人が増えると良いです。

僕もがんばります。

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